めでたさの象徴「松竹梅」その由来と現代日本での使われ方

お寿司屋さんなどでよく見かける「松竹梅」というランク。そもそもはこういうランク付けとして使われていた言葉ではなかった事はご存じでしょうか?

松竹梅の言葉のルーツを辿っていくと、中国宋代(960-1279)に始まった画題「歳寒三友(さいかんのさんゆう)」で松・竹・梅の三種類が描かれた事に始まります。「歳寒三友」は日本に伝わり、勿論画題としても扱われましたが、時代を追うごとに、それぞれの樹が縁起の良い物とされていき、江戸時代(1603-1868)には三つ揃って「松竹梅」として、縁起の良いめでたい物として庶民の間に広まっていきました。

本記事では、そんな松竹梅の言葉の由来を解説していき本来の意味や現代日本での使われ方について解説していきたいと思います。

1.松竹梅とは

植物の「松」「竹」「梅」は冬の寒さが厳しい時期にも立派に生える事から、三つをまとめて縁起の良い物の象徴として、めでたい事を表したり結婚式の披露宴の席や正月の門松の飾りなど、おめでたい行事に使われる言葉です。

松竹梅という言葉の元は、歳寒三友(さいかんのさいゆう)と呼ばれる画題が日本の平安時代(794-1185)に入ってきたのが始まりであると言われています。元となる歳寒三友にはめでたい物という認識はありませんが、日本では松竹梅として時間を掛けて広まっていく内に「縁起の良い植物の集まり」として、おめでたい物という認識がなされるようになっていきました。

1-1.由来「歳寒三友(さいかんのさんゆう)」

松竹梅の由来となったと言われている歳寒三友は、中国の宋の時代(960-1279)ごろから使われ始めた画題(絵のテーマ)です。言葉の意味としては「歳寒」は寒い季節の事つまり冬を示しており、「三友」はその寒い季節にも立派に緑を茂らせる松と竹、綺麗な花を咲かせる梅を示しており、「厳しい寒い季節にも耐える三つの友」として、文人の理想とされる「清廉・潔白・節操」を表現する画題として認識されていました。これらの植物は三つまとめて、もしくは単品でも画題だけでなく、彫刻や染物、詩文など様々な分野で好まれて使われました。似たような言葉には雪中四友(せっちゅうのしゆう)という言葉もあります。

1-2.順番について

日本には平安時代(794-1185)に「松竹梅」としてではなく、中国と同じく歳寒三友の画題として入って来たと言われています。庶民の間に広まっていく内に画題の植物「松」「竹」「梅」を合わせて「松竹梅」としてめでたい物の総称として呼ばれるようになっていきました。この松竹梅という言葉の順番は日本でその植物が縁起物、つまりおめでたい物として認識されるようになった順番が関係しています。

「松」が最初に縁起の良いものとされて、最後に「梅」という順番に縁起物として扱われるようにになったのです。

では、次の章で順を追って説明したいと思います。

2.縁起物としてのモチーフ

日本では「松竹梅」のそれぞれの植物は縁起の良い物として古くから親しまれてきました。

2-1.縁起物としての「松」

縁起物としての始まりは、平安時代(794-1185)の宮廷儀礼である「小松引き」が発祥であると考えられています。この「小松引き」とは正月最初の子の日に野に出て、若い松の木を引き抜いてくる貴族の遊びの事です。この行事が長寿祈願のものとして変遷していき現代でも門松が正月に飾られるようになりました。

松は岩場や海岸沿い等、他の樹木が生育するには厳しい環境でも育ち、常緑樹なので冬になってもしっかりと青い葉を茂らせて、また樹齢も200年から450年程と長いので、長寿の象徴とされてきました。

常緑で年中青い葉を茂らせる生命力の溢れる松の木は、神様が地上に降りてきた際に宿る(休む)場所であると考えられており、ほとんどの神社に植えられています。そしてこの「松」という木の名前の由来は「神を”待つ”」という所から来ていると言われている程、神聖な物としても大切にされてきました。

参照:東京国立博物館 1089ブログ

森林・林業学習館

2-2.縁起物としての「竹」

縁起物としては室町時代(1336-1573)には正月に飾られる門松に竹が添えられるようになり現在の形になったと言われています。

竹は地下に地下茎というものを張り巡らせて、そこから新芽がどんどん生えて成長し真っ直ぐと伸びる事から子孫繁栄の象徴とされてきました。

門松に用いられる竹は、竹の節を跨いで斜めに切られて飾られる事が多いですが、この斜めに切った竹を「そぎ」といいます。

竹を斜めに切る「そぎ」笑っているように見えます。

ことわざに「笑う門には福来る」という物がありますが、家の門に笑っているような門松を置く事で福が来るというのが、ことわざの由来だと勘違いされる方もいますが違います。

ことわざの門(かど)とは家庭や家族や一族を表す言葉であり、その意味は「笑いの絶えない家庭(家族)には幸運が訪れる。」というものであり、竹や門松は全く関係ありません。

しかし語源には関係ありませんが、現代日本で門松はその笑ったような竹の見た目と、“門”松と笑う“門”を掛けて、家に幸福を招く縁起物として扱われる事が多くあります。

参照:農林水産省ホームページ

2-3.縁起物としての「梅」

梅は厳しい寒さに耐えてどの花よりも早く花を咲かせ、春の訪れを告げるとして喜びの象徴とされてきました。梅の花は花言葉にもあるように高潔の象徴でもあります。

縁起物としては江戸時代(1603-1868)から扱われるようになったと言われています。門松に飾られるようになったのも江戸時代からで、松竹梅がこの時揃いました。江戸幕府の奨励により梅の栽培は江戸時代に盛んになりました。この時の梅は「やぶ梅」と呼ばれており、果肉が薄く小粒な現在の梅と比べて品質の悪い物でしたが、ここから様々な品種が改良されて生まれていきました。

江戸時代には大晦日や正月、節分に縁起を祝って「福茶」を飲むようになりました。福茶は昆布や黒豆梅干しを入れた物に熱いお茶を注ぐ物で、それぞれ昆布はよろ“こぶ”、豆はまめまめしく働く、梅は喜びや高潔の象徴と、全て縁起を担いだ物が入っています。

梅が縁起がよいとされる言葉に「申年(さるどし)の梅」という物もあります。平安時代の村上天皇が治めている時代に、都に疫病が蔓延し村上天皇自身も病に倒れてしまいますが、この時に梅干しと昆布茶を飲むことで奇跡的に回復し、ちょうどこの年が申年だったことから、「申年の梅」はとても縁起の良い物として広まっています。

参照:梅の月向農園「なんでも梅学」

3.現代日本での使われ方

現代では松竹梅は縁起を担いだ飾り付けや引き出物に使われるだけでなく、物のランクとして使われる事がよくあります。縁起物として担がれるのは、先程の章で説明したのが由縁です。ではランク付けに使われる由縁はなんでしょうか?

ことの始まりは江戸時代であると言われ、当時の寿司屋では寿司のランクにより「特上」「上」「並」と別れていたが、一番安い「並」は客が遠慮して頼み辛いので「特上→松」「上→竹」「並→梅」と置き換えたのが始まりであると言われています。植物の名前に変える事でどのランクでも頼みやすくなり、また言葉の響きも美しい為広まっていったと言われています。松が一番高いというイメージを持ちがちですが、もともとの松竹梅には優劣などなく、お店によっては「梅」を最上位に置いてある場合もあるので注意が必要です。お寿司屋さんで松竹梅のコースを注文する前に、そのお店では松と梅のどちらを上物としているか、聞いてみる事をおすすめします。

寿司屋の他に松竹梅のランク分けを見掛けるお店に鰻屋があります。もちろんこれもうなぎの質や付け合せによってランクを付けている場合がありますが、大体は「うなぎの大きさ」と「ご飯の量」で分けられている事が多いようです。

4.松竹梅の続きについて

結婚式の披露宴のテーブルの卓にそれぞれつけられている名前に「松 竹 梅 福 禄 寿 雪 月 花 金 銀 宝 錦 祝 美 桐 桃 葵 蘭 楓 桜 柏 桂 楠 藤 椿 鼓 笛 扇 舞 鶴 亀 翁 嫗 華 賀 鈴 鳳」という物を見掛けた事があるかもしれません。一見すると松竹梅に続く縁のある言葉に見えるかもしれませんが、松竹梅とこれらの言葉に直接のつながりはありません。前述のとおり松竹梅は「歳寒三友」という画題から来ている縁起物の集まりであり、それ以上の言葉の繋がりはありません。これら後に続く言葉は披露宴というおめでたい席に相応しい、縁起の良いとされる物の名前を連ねただけなのです。

5.まとめ

・松竹梅は元々画題「歳寒三友」として中国より渡ってきました。この時はまだ縁起の良い物としては扱われていません。

・時代が変わるごとにそれぞれの植物が縁起の良い物として担がれるようになり、門松などに用いられるようになりました。

・江戸時代に寿司屋で寿司の等級として用いられるようになりました。

・現代では、めでたい物の象徴として披露宴の場や引き出物、物の等級を表す言葉として寿司屋や鰻屋で使われています。

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