徹底解説!なまり節の賞味期限とオススメの保存方法

なまり節一本、一回の食事で使い切れなくて悩んでいませんか?

一般的になまり節は「節(ふし)」や「柵(さく)」という、鰹節の「塊(かたまり)」と同様の状態で販売されていることが多く、一回の食事でその塊を一本分を使い切れないこともあります。
開封したなまり節の賞味期限がいつまでか、気になりませんか。

なまり節の賞味期限について、製品のパッケージには以下のように書かれています。

表1 なまり節のパッケージに記載されている賞味期限の説明

状態

保存方法

賞味期限

未開封

常温(25以下)、直射日光、高温多湿を避ける

製造後2~4ヶ月(製品による)

開封後

冷蔵

開封後の保存は冷蔵庫に入れ、なるべくお早めにお召し上がり下さい。

開封後の賞味期限は「お早めに」としかかかれていません。
これでは具体的にいつまでに使い切ればよいか分かりません。冷蔵庫に入れておいて、○日後に使おうとしたら・・・なんて、後悔したこともあるかもしれません。

そこで、私がオススメする、使いかけのなまり節の保存方法はこれです。

表2 オススメの保存方法(日数は冬の場合の目安)

いつまでに使い切るか

オススメの保存方法

翌日

冷蔵庫(切った状態でもOK

2~3日後

塊の状態で密閉して冷蔵庫

3日以上かかりそう

塊の状態で密閉して冷凍庫

なまり節を実際に保存してみた結果、このように保存したら開けたてのようにおいしく食べられました。

この記事では、なまり節の賞味期限について解説し、オススメの保存方法の理由についても説明していきます。


1 なまり節の賞味期限と保存方法

なまり節の賞味期限は表1のように「未開封」と「開封後」では全く異なります。

ここからは気になる、なまり節の「使いかけ」=「開封後」の賞味期限を説明していきます。

1-1 開封後のなまり節の賞味期限

賞味期限とは「定められた方法により保存した場合」に「安全かつおいしく食べられる」期限のことです。

なまり節の場合は「定められた方法」が「未開封、常温」となっているため「開封後」には記載されている賞味期限があてになりません。

製品には「開封後の保存は冷蔵庫に入れ、なるべくお早めにお召し上がり下さい。」としか書かれておりませんでした。
では、お早めにとは具体的にいつまでに使い切ればよいのか、オススメの保存方法について理由とともに説明します。

1-2 開封後のなまり節のオススメの保存方法

開封後のなまり節は、使い切るまでの期間により下記の方法をオススメします。(表2と同内容)

・翌日までに使い切る場合は冷蔵庫で保存
・3日後までに使い切る場合は塊の状態で密閉して冷蔵庫で保存
・3日以上保存する場合には密閉して冷凍庫で保存

ただし、食べる前に必ずにおいを確認して異常があれば食べないでください。

オススメの保存方法の理由は、実際に購入したなまり節3製品について、それぞれ下記3種の状態で保存して、風味、食感の変化を記録した実験の結果をもとにしています。
・薄く切った状態で冷蔵保存
・塊の状態で密閉して冷蔵保存
・塊の状態で密閉して冷凍保存

今回実験した3種類のなまり節

3製品のうち、もっとも風味、食感の変化の早かったなまり節(製品Aとする)の結果を基準として、オススメの保存方法を決定しました。

1-2-1 翌日までに使い切る場合は切った状態で冷蔵保存

翌日までに使い切る場合には、冷蔵保存さえすればおいしく食べることができるでしょう。

表3 薄切りの実験結果(製品A

保存場所

経過

なまり節の状態

風味

食感

備考

冷蔵庫

1日後

薄切り

変化なし

変化なし

 

 

2日後

薄切り

変化なし

少しパサパサ感

 

薄切りの保存状態

写真のように、薄切りに切って密閉せずお椀にラップをかけた状態で冷蔵庫にいれた場合でも、翌日では開封直後との違いを感じることはありませんでした。食べるとほどよい燻製のかおりが口の中に広がります。
しかし2日後にはパサパサ感を感じたので、薄切り状態で保存するのは翌日に使い切る場合だけにしましょう。

翌日に使い切る場合には切っておいて冷蔵保存でも大丈夫です。

1-2-2 3日後までに使い切る場合は塊の状態で密閉して冷蔵保存が可能

使い切るまでに2~3日後までかかる場合には塊の状態で密閉して冷蔵庫で保存が可能です。

表4 塊で密閉して冷蔵保存の実験結果(製品A)

保存場所

経過

なまり節の状態

風味

食感

備考

冷蔵庫

1日後

変化なし

変化なし

 

 

2日後

変化なし

変化なし

 

 

3日後

変化なし

変化なし

 

 

5日後

少し魚臭

表面のみ少しパサパサ感

表面のみ変色

表4より、密閉して冷蔵保存したなまり節は3日後までは開封直後とかわらない風味、食感でした。 

塊の状態で密閉して冷蔵保存

開封直後薄切りにした


3日後の塊状態で保存したものを薄切りにした

写真のように、塊の状態でラップに包んでからチャック袋で密閉し冷蔵保存すれば2~3日は風味、食感が変わらずにおいしくいただくことができました。
なまり節の表面の色に変化もありませんでした。

密閉して冷蔵保存5日のなまり節の表面(上)と断面(下)

ただし、冷蔵5日後のなまり節では表面に変色があり、パサパサ感が感じられました。
密閉していても表面の劣化がすすんでいたと思われます。
3日以上の冷蔵保存はオススメできません。

使い切るまでに2~3日後までかかる場合には塊の状態で密閉して冷蔵庫で保存が可能です。

1-2-3 3日以上保存する場合には密閉して「冷凍保存」するべし

なまり節を開封してから3日以上保存する場合には、塊の状態で密閉して冷凍庫で保存しましょう。

表5 冷凍保存の実験結果(製品A)

保存場所

経過

なまり節の状態

風味

食感

備考

冷凍庫

7日後

変化なし

変化なし

身割れ

表5より、塊の状態で密閉して冷凍した場合には7日後でも風味、食感の変化はありませんでした。

また、冷凍保存した際の注意として、
・臭い移りを防ぐために必ず密閉すること
・身割れしないために半解凍状態で切る
と良いでしょう。
今回解凍した後になまり節を切った際に身割れを起こしたため、半解凍状態で薄切りに切ったほうが形がきれいに残ると思われます。

また、冷凍保存したなまり節でも長期間保存すると霜がついたり、臭い移りをして味が落ちると思われます。経験から、冷凍後1ヶ月程度を目途に使い切ることをオススメします。

おいしく安全に食べるためにも、なまり節を開封してから3日以上保存する場合には、塊の状態で密閉して冷凍庫で保存しましょう。

1-3 未開封のなまり節の賞味期限

未開封のなまり節の賞味期限は製造後2~4ヶ月程度です。

私の地元静岡のスーパーに売っているなまり節とインターネット通販のものを調べると、賞味期限は短いもので製造後2ヶ月、長いものは4ヶ月でした。
また、保管方法は「高温多湿を避け、常温」と共通でした。
「未開封」であれば冷蔵保存しなくとも、賞味期限まではおいしく食べることができます。

ほとんどのなまり節は真空パックされておりますが、真空パックでない場合には常温でなく冷蔵保存で賞味期限も短くなりますので、実際の製品をご確認ください。

真空パックされたなまり節の賞味期限は、未開封、常温保管で製造後2~4ヶ月程度となります。


まとめ

なまり節の賞味期限は真空パックの未開封状態で2~4ヶ月です。

しかし開封後は賞味期限を参考にはできません。おいしく食べるためには早めに使い切りたいですが、使いきる予定に合わせて下記の私のオススメする保存方法を参考にしてはいかがでしょうか。
・翌日までに使い切る場合は切った状態で冷蔵保存
・3日後までに使い切る場合は塊の状態で密閉して冷蔵保存
・3日以上保存する場合には密閉して冷凍保存
ただし、食べる前に必ずにおいを確認して異常があれば食べないでください。

塊で販売されており、使い切ることが難しいなまり節。余ったなまり節も正しく保存して安全においしく料理に活用していきましょう。

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