だし醤油とは、醤油をベースにだし素材を使用した醤油の加工品であり、液体調味料です。
そのだし素材は何を使っているのか。どんな用途があるのか。おすすめする5選の使い分けから、ご自分で自宅でできる本格簡単だし醤油3つの作り方もご紹介していきます。使い上手になってお料理を楽しめるようお話ししていきますので是非お試しください。
1.だし醤油の使い方
だし醤油を使う目的は醤油にはないだしの旨みを味わえ、お料理をさらにおいしくいただく為です。
イチオシは松前漬けのタレです。その他、おひたし、和え物、野菜炒め、焼うどんなどに使ったり、さかなの煮つけ、野菜の煮物、親子丼、かつ丼のタレ用など調味料としての用途で幅広くお使いいただけます。普段使いできる万能調味料です。しかし、お刺身に使う場合は少し甘口仕上げなのでお好みに合わない場合があります。
また、同じようなめんつゆがありますが、醤油にだし素材と調味料を使っただし醤油、だし汁に醤油や調味料を加えて作ったものがめんつゆです。だし醤油はそのままかけ醤油として、めんつゆは希釈してそば、うどんだし用とする用途の違いでわけられます。
商品の違い | 用途 | |
---|---|---|
だし醤油 | 醤油をベースにして、だしの素材を加え、旨みを強調した醤油の加工品です。 | 基本、醤油と同じようにお使いいただけます。 |
めんつゆ | 煮出しただし汁がベースとなり、醤油や魚介エキスなどに砂糖、食塩、調味料で作ったつゆの素です。 | 薄めて使うもの、そのまま使うものがあります。つゆの素として、そば、うどんだし用になります。 |
ちなみにだし醤油をスーパーで購入する場合、販売コーナーは醤油の棚です。お醤油と比べて塩分は各社低めであり、使いやすい調味料になっています。
2.だし醤油おすすめの5選
今回5品をご紹介します。その理由は色々なお料理に使える万能型だからです。野菜の煮物、さかなの煮つけ、焼きうどん、卵かけごはん、おひたしなどです。使われているだしの素材は鰹節、さば節、昆布などだしの定番を使っています。
詳しいお料理レシピは各社ご紹介をご参考ください。
◆松前漬けに合う、福島県の玉鈴醤油さんのだし醤油
- 特徴:だしの素材は鰹枯れ節、さば節を煮出したこだわりと昆布だしです。色々なお料理に使える万能調味料です。醤油作りの職人さんのだし醤油で、かけ醤油として食卓に常備したいアイテムです。
- おすすめの使い方:松前漬け
だし醤油 270ml×2本 価格 2,360円 (税込)
◆どんぶり用のタレに合う、香川県の鎌田醤油さんのだし醤油
- 特徴:だしの素材はさば節、鰹節、昆布を使用。煮出しただしの使用でだし感のこだわりがあり、人気が高い商品でネット販売でもランキングは上位です。通常醤油より塩分も低く使いやすいだし醤油です。
- おすすめの使い方:どんぶり用のタレ 親子丼、かつ丼
だし醤油 500ml 2本入 820円(税込)
【公式】 鎌田醤油 通販サイト | だし醤油の直売価格はここだけ
◆野菜の煮物に合う、長崎県のチョーコーさんのだし醤油
- 特徴:だしの素材はかつお節、昆布を使い、他調味料、エキス類で調整された商品です。九州地区の傾向として、甘口の仕上げで塩分も通常醤油より半分くらいですので気になる方には最適です。非常に多くの商品を手掛けているメーカー様の商品です。
- おすすめの使い方:野菜の煮物
400ml / 430円(本体価格)
【公式ショップ】チョーコー醤油 | 長崎から安心で美味しいをお届け
◆焼きうどんに合う、小豆島のマルキンさんのかき醤油
- 特徴:だしの素材は鰹節の他、牡蠣エキス、魚醤を使ったかけ醤油で今人気上昇中、注目のひと品です。牡蠣のエキスが凝縮されたコクのある商品です。卵かけごはんのお好きな方は是非お試しください。
- おすすめの使い方:焼きうどん、卵かけごはん
【マルキン】かき醤油 減塩仕立て 200ml:だししょうゆ<郷土味紀行>270円 (税込 292円)
【マルキン】かき醤油 360ml:だししょうゆ<郷土味紀行>
◆お刺身用にもってこいの土佐清水市のジョン万次郎さんの「宗田節」でつくるだし醤油
他社の商品とは少し傾向が違う商品です。
- 特徴:宗田節の産地、土佐清水のメーカー様のだしを強調させるストレートな商品です。醤油だけで完成できるタイプです。土佐清水産の宗田節(そうだぶし)がビン詰になって、ここにご家庭にある醤油を入れるだけです。お醤油としての本来の用途でお使いになれます。
- おすすめの使い方:お刺身用のつけ醤油
価格 : 1,020円(税込)
特にお試しいただきたい5選をご紹介しました。お醤油にも旨みはありますが、更にだしの旨みと調味料の組み合わせで特徴のあるだし醤油になっています。ご自身のお気に入りを見つけていただく為にも是非お試しください。
3.自宅でできるお手軽、本格だし醤油の作り方
ここでは調味料を使わない醤油とだし素材だけの作り方です。お醤油にこだわりのある方には特におすすめです。ご家庭で簡単にできる本格だし醤油の作り方3つをご紹介します。それはあなた流のひと品になります。
◆鰹節の旨みで醤油にコクをつける。⇒ 用途は卵かけごはん、お刺身用など。
◆昆布の旨みで醤油にまろやかさをつける。⇒ 用途はお刺身用、やっこ豆腐、おひたしなど。
◆鰹節と昆布の合せに椎茸を少し、コクと旨みとまろやかさをつける。⇒ 野菜炒め、焼きうどんなど。
3-1 超簡単かつお節だし醤油
【材料】
醤油:普段お使いの醤油 300cc
鰹節:10g(かつおパックが便利です。容量の違いがありますので総量で10g相当で結構です。)
みりん:小さじ2杯・・・適量として
濃い口醤油300cc
みりんを入れるのは塩カドを少し抑えるためです。
鰹節10g(2gならば5パック、3gならば3パック)
厳密に10gの必要はありません。
①タッパーに醤油とかつおパック、みりんを入れ、そのまま冷蔵庫で保存してください。
②漬け込む時間は8時間から10時間程です。夕方の準備なら翌朝完成です。かつお節を濾し分けて専用容器に入れ替えてください。
300ccが入るキャップ付きのビンかボトルがあればそれで代用できます。
③必ず冷蔵庫で保存してください。
◆おすすめの用途
卵かけごはん、お刺身つけ醤油です。醤油の味を残したもので普段のお醤油使いです。
3-2 超簡単昆布だし醤油
【材料】
醤油:普段お使いの醤油 300cc
昆布:昆布10g・・・はさみで適当なサイズにカットします。
①昆布は濡れふきんで表面の汚れをふき取った後刻んでください。サイズは適当でよいです。
②かつお節と同じようにタッパーに300ccのお醤油と10gの昆布を入れ、冷蔵庫で保存してくだい。
醤油に昆布を漬け込んだ状態
③漬け込む時間は8時間から10時間程です。夕方の準備なら翌朝にはお使いいただけます。
昆布を取りだし、鰹節と同じようにキャップ付きのビンかボトルに入れ替えてください。
◆おすすめの用途
お刺身つけ醤油、やっこ豆腐です。おひたし等、昆布のだしが醤油の塩カドを丸くしてくれます。
3-3 超簡単合わせだし醤油
【材料】
醤油:普段お使いの醤油 300cc
鰹節:10g
昆布:昆布10g・・・はさみで細かくカットします。
椎茸:足の部分を3,4つ・・・引き裂いて細かくします。
漬け込みは鰹節と昆布と同じ要領です。
①醤油にかつおパック、刻み昆布、椎茸の足を入れ、冷蔵庫で保存してください。
②漬け込む時間は8時間から10時間程です。夕方の準備なら翌朝完成です。中身を濾し分けて専用容器に入れ替えてください。
③必ず冷蔵庫で保存してください。
◆おすすめの用途
野菜炒め、焼うどんなど炒め物のかけ醤油です。お醤油の旨みとだしの旨みをお楽しみいただけます。
◆自家製だし醤油は冷蔵庫で保存していただき、1ケ月以内でお使いください。
◆市販のものは糖類、魚介エキスで味を調整していますので塩分は低めですが自家製は醤油のみですので塩分は普通の醤油と変わりません。
最初は少量からのお試しをしてください。湯豆腐、やっこ、卵かけごはん、和え物などかけ醤油の普段使いでお楽しみいただけます。
たくさんお使いになる場合にはお醤油の量を増やして、だし素材もそれに合わせて増やしてください。
市販用と違いがおわかりいただけましたでしょうか。砂糖、化学調味料などは使わないタイプですのでさかなの煮つけ、野菜の煮物の場合は他調味料で味付けをしてください。
4.まとめ
だし醤油をご紹介しましたが使い方は醤油使いです。醤油使いとはかけ醤油の用途です。めんつゆとは違いますので使い方をわけることがおいしくいただくコツです。
だし素材は鰹節、昆布、煮干し、牡蠣のエキスなどを使った調味料として用途は万能です。おすすめの5選は用途を絞ってご紹介していますがその他にもお使いいただけます。また自分でできる超簡単なだし醤油の作り方は是非お試しいただき、あると便利なだし醤油を冷蔵庫に1本常備ください。
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